GrapeCity ActiveReports for .NET 12.0J
HTMLへの描画

HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)はWebブラウザで開くファイル形式です。レポートはHTML、またはMHT形式にエクスポートできます。Webブラウザはほとんどの環境にインストールされているので、この形式はコンテンツを配信するのに適しています。HTMLRenderingExtensionを使用すると、より鮮明に描画されるようになったテーブル罫線と、SVGによる上質なチャートの出力結果とともに、レポートをHTML形式で描画します。SVGを使用せずに出力する場合は、RenderingEngineプロパティをHtmlに設定します。

レポートをHTMLでエクスポートするには、プロジェクトに以下のアセンブリへの参照を追加してください。

レポートをHTML形式でエクスポートする方法の一例を以下に示します。

  1. 新規プロジェクトとして「ページレポート(またはRDLレポート)アプリケーション」を作成します。詳細な手順については、「ActiveReportsアプリケーションを追加する」を参照してください。
  2. プロジェクトにGrapeCity.ActiveReports.Export.Html.v12.dllアセンブリへの参照を追加します。
  3. Form.cs(またはForm.vb)を開き、タイトルバーをダブルクリックしてForm_Loadイベントを作成します。
  4. 以下のコードをForm_Loadイベント内に追加します。アプリケーションを実行すると、デフォルトで一意な名前のファイルが新規作成されます。
Visual Basicコード(Form Loadイベント内に貼り付けます。)
コードのコピー
' 描画するページレポートを指定します。
Dim report As New GrapeCity.ActiveReports.PageReport()
Dim reportDocument As New GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report)
        
' 出力先のディレクトリを作成します。
Dim outputDirectory As New System.IO.DirectoryInfo("C:\MyHTML")
outputDirectory.Create()

' エクスポートの各種設定を行います。
Dim htmlSetting As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.Settings()

' RenderingExtensionを設定して、レポートを描画します。
Dim htmlRenderingExtension As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.HtmlRenderingExtension()
Dim outputProvider As New GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, "Sample")

' 出力ファイルがすでに存在する場合は上書きします。
outputProvider.OverwriteOutputFile = True

reportDocument.Render(htmlRenderingExtension, outputProvider, htmlSetting)
C#コード(Form Loadイベント内に貼り付けます。)
コードのコピー
// 描画するページレポートを指定します。
GrapeCity.ActiveReports.PageReport report = new GrapeCity.ActiveReports.PageReport();
GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument reportDocument = new GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report);

// 出力先のディレクトリを作成します。
System.IO.DirectoryInfo outputDirectory = new System.IO.DirectoryInfo(@"C:\MyHTML");
outputDirectory.Create();

// エクスポートの各種設定を行います。
GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.Settings htmlSetting = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.Settings();

// RenderingExtensionを設定して、レポートを描画します。
GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.HtmlRenderingExtension htmlRenderingExtension = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Html.Page.HtmlRenderingExtension();
GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider outputProvider = new GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, "Sample");

// 出力ファイルがすでに存在する場合は上書きします。
outputProvider.OverwriteOutputFile = True;
        
reportDocument.Render(htmlRenderingExtension, outputProvider, htmlSetting);

HTMLエクスポート(描画拡張機能)のプロパティ

ActiveReportsには、レポートをHTMLにどのようにエクスポートするかを制御するオプションが用意されています。

プロパティ 説明
Fragment bodyタグの内側にあるコンテンツのみを返す(Webページ内に埋め込むため)場合は、「True」に設定します。「False」に設定すると、HTMLテキスト全体が返されます。デフォルトは「False」です。
MhtOutput 出力をMHT形式にするかどうかを取得、または設定します。「True」にするとMHT形式でエクスポートされ、「False」の場合はHTML形式でエクスポートされます。デフォルトは「False」です。
RenderingEngine 「Mixed」(デフォルト)か「Html」が選べます。「Mixed」を選択した場合は、SVGテクノロジーを使用して描画するため、チャートでは上質な出力結果が得られます。
StyleStream HTMLファイルにスタイル情報を埋め込む場合は、「False」に設定します。「True」に設定した場合は、個別の*.cssファイルにカスケーディングスタイルシート情報が書き込まれます。
JavaScript JavaScriptをHTMLに含めるかどうかを取得、または設定します。「True」の場合はJavaScriptが使用され、「False」の場合はJavaScriptが使用されず、双方向機能はサポートされません。デフォルトは「True」です。
LinkTarget ドリルダウンレポートや、その他のリンクを新しいウィンドウで開くか現在のウィンドウに開くかを制御するリンクターゲットを指定します。デフォルトでは値は設定されておらず、リンクは同じウィンドウに開きます。「_blank」を指定すると、新しいウィンドウでリンクが開きます。また、「window_name」を使用してウィンドウを指定することもできます。
Mode 各ページをHTMLドキュメント内の1つのセクションとしてページヘッダ、およびフッタとともにエクスポートするには、「Paginated」を選択します。「Galley」を選択した場合は、単一のページヘッダ、およびフッタを表示した1枚の長いページとしてエクスポートされます。
OutputTOC 目次が存在する場合、それを出力に追加するかどうかを示します。

制限事項

対話的な機能

HTMLでエクスポートされたレポートは、対話的な機能をサポートします。ハイパーリンク、ブックマーク、ドリルスルーリンクはHTMLでエクスポートできますが、見出しマップは使用できません。また、ドリルダウンレポートでは、表示するデータを描画前に展開してください。展開しない場合は、非表示の状態でエクスポートされます。

関連トピック

 

 


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